塾長のコラム Message by Miho Nishitani

四門出遊 ~ 第一印象が採用の決め手

2015年12月の有効求人倍率は1.27倍となり、
24年ぶりの高水準となったようです。
雇用情勢は着実に上向きの報、実に喜ばしいことです。

ただ、35歳以上の転職はなかなか厳しい現実もあり、
ミスマッチを嘆く求職者も多くおられることでしょう。
そこで、長年採用に携わってきた私の経験をもとに、
僭越ながら面接におけるアドバイスをしたいと思います。

もちろん、業種や職種によって仕事内容は違うので、
ディテールに関して言及できる立場ではありませんが、
恐らく共通して言えるのは第一印象の善し悪し。

清潔感は当然のことながら、
身だしなみを整えることは最低限のマナーです。
いくら自分で能力があると思っていても、
くたびれたスーツやすり減った靴を履いて、
面接に臨むことはオススメできません。

第一印象はまず視覚から。
初対面後5秒で決まると言われています。
高級な装いである必要はまったくありませんが、
清潔でキチッとした身なりで訪問するだけで、
「誠実である」「信頼できる」といった
プラスの印象を与える事ができます。

加えて、親しみのある笑顔。
これだけで、面接官の第一印象は
飛躍的に上がるはずです。

自分は有能な人間なのに誰にも認めてもらえない、
以前働いていた優良企業に比べると三流の会社、
自分だけが不運で報われない…等々。

見るからに某かの不満や不平を溜め込んで、
自分の希望だけを主張するって人、
私が面接をした中にも、残念ながらおられました。
恐らく、身だしなみを整えず、笑顔をみせられないのは、
周囲への不満が身に染み付いているからでしょう。

採用をする側は、今までのアナタではなく、
これからのアナタがどうなのか?に興味があるもの。
どんなに素晴らしい経歴をお持ちでも、
だらしない身なりや仏頂面で来られたら、
それだけで話しを聴く気分にならないんですね。

第一印象の善し悪しは、実のところ
第一印象を良くしたい!という自らの気持ちが一番大切。
不平不満と訣別し、プラス思考で
感謝の気持ちと謙虚な姿勢で臨んで欲しいものです。

2016-02-17
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