塾長のコラム Message by Miho Nishitani

日々つれづれに… ~ ベビーカー問題

国土交通省が主導する
「公共交通機関等におけるベビーカー利用に関する協議会」
と何とも長ったらしい名前の機関から
2014年3月に指針が発表されました。
内容は「ベビーカーを畳まず使用できるよう取り扱うこと」というもので、
ベビーカーの統一マークも打ち出されたとか。

つまり、公共交通機関側も、一般の乗客も、
ママたちがベビーカーを畳まずに乗れるよう
全面的に協力しなさい、ってことです。

で、このテーマ、その後も賛否両論に分かれ、
ネット上でも大きな話題になっているそうです。
でも、個人的には、ベビーカーを畳むか?畳まないか?
を争点にしても、意味がないのでは?と思っています。

以前、私がベビーカーで不愉快だと感じた経験は、
例えば、3人掛けの席を親子で独占している、
満員電車でベビーカーに踏まれた、
通路を3人のママが横並び押すベビーカーに阻まれ、
追い越すことができない…等々。

いずれの場合も、問題のコアはベビーカーではなく、
周囲に対する配慮に欠けていること。
「スミマセン」の一言さえあれば、
状況を冷静に見渡す公共心があれば、
それほど周りを不愉快にさせずに済むはずです。

これは、ベビーカーに限らず、
スーツケースやスポーツ用具、
楽器等の大型の荷物を持参する場合も同様で、
周囲に対する心配りや気遣いを
身ひとつの時より、尚のことすべきであって、
個々人のマナーに関わる問題だと思うのです。

確かに「子供は社会の宝」です。
でも、子連れを笠に着て、
身勝手な行動をとっていいわけがありません。
ましてや、母親は自分の子供に対して、
社会のルールやマナーを教える立場にあるはず。

このように、ベビーカー問題の本質は、
実は「マナー違反か否か」にあると私は思います。
この問題をきっかけにして、
周囲への配慮が足りているかどうか?
自分自身のマナーを今一度見直してみたいですね。

2015-08-15
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