今年もまた、弊社ではフレッシュな新入社員を
無事、お迎えすることができました。
毎年4月は、新入社員の活気に触発されて、
私たちも気持ちを一新できるステキな時期なんですが、
GWを過ぎると、「五月病」とおぼしき症状に悩まされる方が、
弊社でも、ごく稀におられます。
「五月病とは、新入社員や新入生などに見られる、
新しい環境に適応できないことに起因する精神的な症状の総称」。
医学的な病名で言うと、適応障害、うつ病と診断されることが多いとか。
精神医学的には、内向的で孤立しやすい人、過保護に育てられた人、
完璧主義で物事にこだわりがちな人、真面目過ぎる人などが
五月病にかかりやすいと定義されているそうですが、
今あげた例をとっても、同一タイプではありませんよね?
要は、五月病になるかどうかは神のみぞ知る!ということ?
同じタイプでもなる人と、ならない人がいる。
同じ体験をしてもなる人と、ならない人がいる。。。
長年、採用や教育を担当してきた私は、
その要因をしっかり分析し、改善を目指していけば、
弊社では五月病ゼロにできるかもしれない、
と思い込んでいた時期もありました。
でも、それはとんでもない思い上がりでした。
人間の心は、原因と結果が常に一致する科学的なものではなく、
実に不可思議で、壊れやすく、捕らえどころがない。
そんなものを、私一人の人間がどうこうできるはずがないと、
痛いほど思い知らされたというのか、悟ったというのか…。
でも、これって、実は敗北宣言ではなく、
自分の限界を認識することで、逆にラクになる
ということをお伝えしたかったんです。
些細なことで傷ついたり、落ち込んだり、
精神的に不安定になっている人に対しては、
こちらがそれに共鳴してはダメ。
むしろ毅然とした態度で、自らの信条を貫くべきです。
そして、自らを万能だと思わないこと(笑)。
これが、西谷流の五月病との付き合い方です。