塾長のコラム Message by Miho Nishitani

日々つれづれに… ~ 友達親子

最近、よく聞く『友達親子』。
仲が良くて微笑ましい…と思われますか?

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友達のように仲が良い親子関係を
『友達親子』と言うそうですが、
これ、特に母と娘に多いらしいですね。

同じブティックで買い物して、帰りに食事して、
洋服を共有し、たまの休暇は2人で海外旅行。。。等々。
一見、仲が良くて何の問題もないように思えますが、
個人的には、少し注意が必要な気がします。

特に、娘側からみると、母親は常に自分の味方で、
少々の我が儘も通るし、金銭的な面でも頼っている場合が多い。
何より母親と一緒だとストレスがほぼない。。。
こんな「都合のいいことばかり」な関係にこそ
問題があると私は思うんです。

というのは、同年代の友人となら、
どこへ行くにせよ、まず行き先から話し合いで決めますよね。
レストランで何を注文する?旅行先でどこに行きたい?など、
すべて自分の思い通りにはなりませんし、
相手への気使いや我慢、妥協も必要になってきます。
でも、これこそが人間関係を構築するための条件で、
社会生活を送るためには必要不可欠の要素。
やはり、多少のストレスを感じる相手と付き合わないと、
コミュニケーション力や適応力が育たないと思うからです。

いつまでも親というラクな関係に依存していると、
友人はまだしも、職場の先輩やお客様など、
年齢も考え方も志向も、まったく違う相手に対して、
対応できないのではないでしょうか。

実際、『友達親子』とは共依存であり、
子供の自立に弊害をもたらすという
専門家の意見もあるそうです。

誤解がないよう言っておくと、親と良好な関係を保つことは、
とても素晴らしく、否定するつもりは全くありません。
でも、もう少し、他人との人間関係に目を向けてみませんか?
と、老婆心ながら感じる今日この頃です。

2014-08-28
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