塾長のコラム Message by Miho Nishitani

私のあしあと ~ 営業職 ep3

「私のあしあと。My History」の項では、
私の歴史を少しお話しさせていただこうと思います。
第13回は引き続き営業職時代のお話です。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
営業職の仕事を始めてから、着実に売上げを伸ばし続けていた私は、
気がつくとほぼ1年で、社内売上げNo.3のポジションに就いていました。
仕事も収入も順調で、個人的には充実した日々を送っていたのですが、
ひとつ頭の痛い要求を会社側からされていました。

それは、売上げアップのインストラクターをして欲しいというもの。
しかも教える対象は、入社間もない年下のスタッフに加え、
30歳前後の先輩まで含まれているんですから、
まったく気乗りせず、ずっと固辞していたんです。

理由は、売上げをあげられない先輩は
自分の目から見ると、サボっているとしか考えられず、
なんで、先輩の怠慢に自分の時間を使わなきゃいけないの?
なんで、自分で勝ち取ってきたスキルを人と共有しなくちゃいけないの?
もし、私がした指導で私の売上げを抜く人がでてきたらどうするの?
などと、20代前半当時の私の頭の中では、スキルの共有は百害あって一利なし!
なんのメリットも感じられなかったからです。

さらに、私の場合はお客様とのコミュニケーションの中で、
相手の反応を見ながら微妙に話し方や言葉を変えていく感覚的なもの。
緻密な商品知識をもとに、論理的に説明をしていくセールストークとは異なり、
理論的なHow Toや決め台詞があるわけではなかったので、
正直、何をどう説明すればいいのか、自分でも分からなかった。

結果は出していたものの、当時の私はまったく自信がなかった。
スキルや情報の共有が怖かったんだと思います。
今思うと、私の感覚的なやり方は、お客様との信頼関係を築くことだと、
はっきりと分かるんですけどね(笑)。

また、現在では「知識や情報は徹底して共有しなさい!」と
当時の自分とは真逆のことを、当社のスタッフに指導しています。
だって、後輩が伸びないと、自分が上にいけないし、
上下を問わずお互いが切磋琢磨することで、成長できるのだと、
確信をもって言えるようになったので。。。

最終的には社内No.2のセールスをあげてはいましたが、
自分のことだけで精一杯で、信頼関係の大切さ、
人としての成長の意義、組織の有効性など、
何ひとつ明確には理解していませんでした。
まだまだ自分に自信がなかった20代前半の頃のお話です。

2014-08-24
お試し勉強会 エステサロン経営 人材教育