人に強制されたことって、心に残りませんよね?
若い頃の自分もそうでしたし、
新入社員の教育指導の場においても、やはり同様です。
理想は自分自身で気が付き、自主的に改善や習得すること。
自ら気付いたことは、いつまでも忘れないし、
自然に自分の血となり肉となります。
だから、教育指導側から言うと、強制するのではなく、
本人が気が付くためのヒントを与えることが大切です。
しかし、このスタイル、強制よりも何倍も時間がかかるんですね。
私も弊社のスタッフに対して、たまにお尻をたたく意味で
「あ~しろ、こ~しろ」ということはありますが、
極力、理由を説明するように心がけています。
でも、一度で納得してくれることは滅多になく、
同じ事を手を替え、品を替え、何度も何度も繰り返す。
少し愚痴を言わせてもらうと、
何回言えば気が付いてくれるの?とイヤになることも(笑)。
言い続けて、言い続けて、言い続けて。。。
それでも、スタッフが心から理解してくれた時は嬉しいんですね。
気が遠くなるほど繰り返したことが、一瞬で報われた気がします。
自分で言うのもなんですが、
これは愛情がないとできないことかも。
弊社が掲げる理念は、
『人に愛され、人に必要とされる、自立した強い女性の育成』ですが、
これは、スタッフと繰り返し、繰り返し話し続けた経験によって、
導き出した理念のような気がします。
前回、私は「自分自身を好きになって欲しい」と話しましたが、
自らを愛せないと、周囲の人に愛情を持つ事も難しいのではないかと思います。
若き日の私も自分自身を愛せなかった一人。
だからこそ、愛情(=思いやり)の大切さを人一倍実感するのかもしれません。
皆さんの中には、すでに部下をお持ちの方もおられるでしょうが、
前回の『自分を好きになる事』、そして今回の『周囲に愛情を持つ事』。
一度、セットで試してみてください。
いずれも手間はかかりますが、トータルの人生、
きっと良い結果が待っているはずです。
ただし、相応の時間がかかることだけは、お忘れなく(笑)。