塾長のコラム Message by Miho Nishitani

自立への一歩 ~ 謙虚

私は当社のスタッフによく「謙虚であれ」と説きます。
学生時代から社会人へ~着実な成長を実感してもらえるのは
嬉しいことなのですが、そこで満足してしてしまったら、
それ以上の成長を逆に邪魔することにもなりかねません。

例えば、Aさんが売上げ金額について目標を立てたとします。
Aさんは努力をして、見事目標を達成しました。
しかし、店内の観葉植物は枯れ、備品は壊れ、掃除が行き届いていない。。。
Aさんは売上げを上げることに忙しくて、掃除まで手が回らなかったと。
果たして、これは良い結果なのでしょうか?

確かに目標は達成できたかもしれませんが、
それはあくまで成長途上のわずか1過程にしか過ぎません。
1過程におごらず、常に謙虚な姿勢でいると、
自ずと次の目標、次の課題がどんどん見つかっていくはず。
「謙虚であれ」の本当の意味は、すぐに現状満足をせずに、
もっと高い品格を目指して欲しいということなのです。

かのココ・シャネルでさえ「『美しさ』は女性の武器であり、
『装い』は知恵であり、『謙虚さ』はエレガントである」
という名言を残しています。
自信に満ち溢れた彼女の口から『謙虚』という言葉が出たことに
驚かれた方もいらっしゃるでしょうが、
実は、自分に自信を持てている人ほど、『謙虚』になれる。
そして、自分に自信が持てない人ほど、傲慢になる。。。
何とも皮肉なものですね。

残念ながらAさんの例は、目先の派手な結果にのみ執着し、
お客様はもちろん、まわりのスタッフが心地よく過ごせることを怠った、
自分本位な目標達成の仕方だったと言わざるおえません。

今回は前回、前々回の「目標の立て方~目標達成のためのプロセス」を
お読みいただいた方の中には、話しが矛盾している?
と感じた方もおられるかもしれません。

しかし、今回はすでに目標を立てる習慣が身に付き、
正しいプロセスを持って目標達成を果たせた方の
次に進むべきステージのための助言。
理解し難いと思われたら、繰り返しお読みいただけたら幸いです。

真の自立への道は、本当に険しく長いものですからね(笑)。

2014-01-01
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