私のあしあと ～ 社会人デビュー 前半

「私のあしあと。My History」の項では、
私の歴史を少しお話しさせていただこうと思います。
第６回はいよいよ社会人としてのスタートです。

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バイトに明け暮れた高校時代を経て、
いよいよ社会人として１年生を迎えることに。
就職先については、家庭内で諸々もめ事はあったのですが、
皆の意見を押し切って、強引に大阪の某ホテルに決めました。

大阪は以前何度か訪れた事があったこと、
その就職先には、幸いにして寮があったことなど、
とにかく『家を出て、一人で都会で働きたい』
そのために一番条件のいい就職先を選びました。

正直、将来何になりたいとか、どんな暮らしがしたいとか、
ちゃんとしたビジョンや野心があったわけではありません。
今から思いおこしても、本当に世間知らずの無知な若者でした。

故郷を出る時は、いっさいの感傷はありませんでしたね。
これで、家から出られる！一人で自立できる！と
嬉しさに大きく胸を膨らませて大阪行きの列車に乗りました。

そして、いよいよ就職先で諸手続きを済ませ、
タクシーで寮へと向かうため、新御堂を通ったんですが、
その時の光景は、今でも鮮明に思い起こせるほど印象に残っています。
片側２車線～３車線の大きな道路、立ち並ぶ高層ビル、都会の雑踏など、
目の前に広がる景色が夢のようで。。。
何だか、自分の将来が大きく開けた気がして、トキメキました（笑）。

今では、すっかり見慣れてしまった梅田の風景も、
田舎から出てきたばかりの小娘には、
キラキラとバラ色に輝いて見えたんです。
何も知らなかったけれど、何も持っていなかったけれど、
夢と希望だけは心に溢れるほど満ちあふれていた。。。

そんなピュアな気持ちも、時折、思い出した方がいいですね。
無防備な希望から、何が生まれ、何が育つか？
これからも、おいおいお話していきたいと思います。

（つづく）

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