塾長のコラム Message by Miho Nishitani

私のあしあと ~ ホテル時代 ep1

「私のあしあと。My History」の項では、
私の歴史を少しお話しさせていただこうと思います。
第8回はホテルに就職した当初のお話です。

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ホテルのレストランに就職した当時、18歳の私にとって、
先輩社員はすべてオジさん&オバさん(に見えた!笑)。
職場の先輩はほとんどが男性でしたが、
入社数年は、とにかく怒られていた記憶しかありませんね。

しかも、例えばコップを割ったとしたら、
「コップを割った」事実をただ叱責するだけで、
なぜコップを割ってはいけないのか?
次からコップを割らないよう何に注意すればイイのか?など、
前後の説明は一切なく、心に響く言葉はありませんでした。
だから、怒られる度にむくれて、腹を立てていました。

そんな中、唯一(?)私を可愛がってくれた先輩から、
『西谷、もっと八方美人にならなアカンで』と言われたんです。
元来、好き嫌いがハッキリしているタイプで、
お世辞にも社交的ではなかった私は、
職場で自ら「敵」をつくるような言動をしていたんでしょう。
それを見ていて、先輩がかけてくれた言葉は、
愛される努力、可愛がられる人柄の大切さを
私に初めて気が付かせてくれました。

今も昔も変わらず、当時も外見がカワイイ子は先輩から可愛がられていて、
私は「顔の美醜なんて努力のしようがないじゃん!」と、
一人で勝手にひねくれて、自分自身を諦めていた。
好きな人にだけ話しかけ、キライな人には愛想笑いひとつしない(笑)。
そんな可愛気のない人間、誰も振り向いてくれる訳ありませんよね。
さらに言うと、好きな人とだけ付き合っていたら、
自分の人間としての幅も、それ以上広がることはありません。
結局は自分の殻に閉じこもり、人生を損することになる。
今では、当時の自分の至らなさが痛いほど分かるんですが。。。

私が今、会社の若い社員に口酸っぱくして言う
『愛される人柄』の大切さは、
ホテル時代の先輩から教えられたことが基になっています。
一人で何でもできると思い上がっていた若かリし頃の私。
『自立』への道は、まだまだ遠そうですね(笑)。

(つづく)

2014-02-13
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