「私のあしあと。My History」の項では、
私の歴史を少しお話しさせていただこうと思います。
第4回は中学生時代の後半をお届けします。
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幼い頃から一人で遊ぶのが苦にならない体質だった私は、
中学生になっても一人の時間がとても好きでした。
特に、下校の時はわざと遠回りをして、
誰にも邪魔されずに、想像の世界で遊んでいました。
それは、コンプレックスに支配され、
家庭に問題を抱える私にとって、
唯一、心の癒される時間。
自分の力では、如何ともし難い“環境”という障壁を、
『妄想』によって解消していたのかもしれません。
そして、あまりいい記憶のない私の『子供時代』は、
思いもよらぬ出来事によって、
突然終わりを告げることになりました。
それは、私が中学3年生のある寒い冬の朝。
私の両親は何の前触れもなく、
事故で還らぬ人となってしまったのです。。。
ショックだったかと問われると、
もちろん計り知れない衝撃だったことは確かです。
でも、わずか15歳の私にとって、
甘えられる存在が永遠にいなくなったことは、
『悲しい』と嘆いてばかりいられないほど過酷なものでした。
何事も自分で考え、自分で決断し、自分で行動する。
私の自立への第一歩は、図らずも
15歳のこの時から始まったといっても過言ではありません。
早くから『大人』にならざるおえなかった自分の境遇を、
ただ嘆くのではなく、自分の力で立て直したかった。。。
今にして思うと、もっと人から支えてもらうための可愛げや、
両親以外の家族と協力していくための素直さを身に付けていれば、
違う生き方が待っていたのかもしれない。。と考える時もあります。
実際はそんなこと出来なかったので、考えても詮なきことですが、
『自らを助けてくれる最大の武器は、自分自身の人間力』だと、
後に思い至ったのは、不器用な自分の生き方を顧みたからこそ。
私という人格を語るうえで、やはり両親の死に、
大きな影響を受けたことは間違いのない事実と言えるでしょう。
(つづく)