2015年のノーベル賞も見事!
2名の日本人が受賞されました。
素晴らしいことですね!
いずれ劣らぬ偉業ですが、特に私が感銘を受けたのは、
北里大学の大村智特別栄誉教授です。
なぜなら、彼の開発した寄生虫感染症の治療法によって、
年間3億人の命が助けられているという
驚きの事実を知ったからです。
繰り返しますが、年間3億人ですよ!!
こんなこと、アメリカ大統領にもできません。
そんな歴史的成果を成し遂げておきながら、
大村氏は周囲の賞賛に対して、
「僕が偉いのではない。微生物が偉いんです」と
名言と呼べるほど謙虚な発言をされていました。
能力や成果だけではなく、人格も超一流なのです。
そんな大村氏、お母様は教師をされていたことから、
幼少期は主に祖母によって育てられたとか。
その祖母の教えが「人の役に立つ人間になりなさい」というもの。
また、大村氏の恩師にあたる先生からも、
「化学は人の役に立つために存在する」という訓示を受け、
長年、人の役に立つために
コツコツと研究を重ねてきた成果が今回の受賞でした。
「人の役に立つ」って、簡単に言いますが、
幼少期から一心にそれを目指し、
ブレることなく努力を続けるなんて、
並大抵でできることではありません。
我欲が出たり、功名心にはやったり、
まずは自分自分と、人のことはそっちのけで
自分自身に夢中になってしまう…、
ありがちな話しですよね。
日頃、会社の部下たちに、
「人の役に立てる人間になりなさい」と
繰り返し繰り返し話している私自身も、
大村氏の発言や生き方に
襟を正す思いがしました。
人の役に立っていると勘違いしてはいないか?
人に親切にしたり、貢献したり…、
実はそんな自分が好きなだけではないか?
大村氏とはそもそも次元が違うのですが、
この機会に改めて、見直してみようと思います。
それはともかく、
こんなに素晴らしい日本人科学者が
世界に賞賛されたことを
心から祝福したいですね。